ミラノ五輪目前、玉木正之が問う「五輪休戦」の意義

2026年1月7日

スポーツ文化評論家の玉木正之氏がラジオ番組に出演し、ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪やWBC、サッカーワールドカップなど、ビッグイベントが目白押しの年にあたり、スポーツの原点である「平和」との関係性について深く切り込んだ。

国連決議「オリンピック休戦」とは

玉木氏は番組冒頭、アメリカによるベネズエラ侵攻に触れ、これがスポーツと密接に関係していると指摘する。その根拠として、国連で決議されている「オリンピック休戦」の存在を挙げた。玉木氏は「オリンピック休戦というのは、オリンピックが始まる1週間前から、パラリンピックが終わった1週間後まで、これを国連で決議してるんですね」と解説。

今回のミラノ・コルティナ冬季五輪に当てはめると、1月31日から3月23日までがその休戦期間にあたると説明した。アメリカがこの期間を意識し、侵攻を急いだ可能性を示唆し、休戦決議が国際情勢に与える影響の大きさをうかがわせる。

ロシアが繰り返した3度の休戦違反

一方で、この休戦決議を公然と破り続けてきたのがロシアであると玉木氏は断じた。過去に3度も休戦期間中、あるいはその直後に軍事侵攻を行った驚くべき事実を明らかにした。

2008年北京五輪後のジョージア侵攻、自国開催だった2014年ソチ五輪後のクリミア半島侵攻、そして記憶に新しい2022年北京冬季五輪後のウクライナ侵攻という歴史。これを踏まえ、玉木氏は「よく言われるのは、ガザを攻撃しているイスラエルはオリンピックに出られて、ロシアとベラルーシはなんでダメなんだっていうことを言う人いるんですけれども、これはやっぱりオリンピック休戦の期間中にそういうことをしたということが一番のネックになってるわけですね」と語り、国としての参加が認められない背景を論理的に説明している。

古代から続くスポーツと平和の理想

この「オリンピック休戦」の理念は、近代になって生まれたものではない。その起源は、戦争が絶えなかった古代ギリシャにまで遡るという。当時、「オリンピアの祭典の時だけは、戦争やめましょう」という約束事「エケケイリア」が、ギリシャ世界で唯一守られたルールであった。

玉木氏は「エケケイリアっていうのは、刀の柄に手を置いた、その手を動かさないと。他の人と人とで手をつなぎましょうというような意味なんですね」とその語源を紹介。1,000年以上にわたり守られたこの偉大な伝統が、近代オリンピックにおける休戦決議の礎となった。しかし、1994年のリレハンメル大会から国連決議となって以降も、紛争がゼロになった年は一度もないという厳しい現実だ。

戦争が奪うアスリートの未来

平和でなければスポーツは成り立たない。その事実を残酷なまでに突きつけるのが、ウクライナの現状である。玉木氏は、ロシアの侵攻によって「ウクライナのスポーツ施設、これが500カ所以上破壊されてます」と述べ、さらに「ウクライナのアスリートとコーチ、これが400人以上亡くなっています」という衝撃的な数字を公表した。

このような悲劇を前に、スポーツの勝敗やメダルの数だけを追い求めることの危うさを指摘する。平和だからこそスポーツができるという原点に立ち返り、スポーツの側から平和を訴えることの重要性を強く訴えた。

最後に玉木氏は、WBCやワールドカップなど、オリンピック以外の大会においても平和の理念は貫かれるべきだと強調。「プーチン大統領も、習近平さんも、トランプ大統領も、一体スポーツをどう考えてるのかということは、もうとにかく聞いてみたい感じがしますね」と、世界のリーダーたちへ真摯な問いを投げかけた。

特に、過去にFIFAから平和賞を授与されたトランプ氏の名を挙げ、その行動との矛盾を暗に批判。新年最初の放送で、玉木氏は「スポーツの勝敗だけではなくって、それによって生まれる世界というものがどうなるのかっていうのをちょっと見てみたいなという風に思いますね」と締めくくった。ビッグイベントが続く今年、私たちはスポーツの持つ本来の意義を改めて見つめ直す必要がありそうだ。

※この記事はPodcast番組をもとにAIを用いて自動生成されたもので、誤った情報や不完全な記述を含む可能性があります。正確性や品質は保証されませんので、必要に応じて他の情報もあわせてご参照ください。