少年サンデー大塚氏、羊文学とバンド仲間だった過去

株式会社玄石の代表取締役・ラジオディレクターの石井玄がパーソナリティを務めるポッドキャスト番組『滔々話』に、週刊少年サンデー編集部の大塚健太氏がゲストとして出演した。

大塚氏は、同誌の公式ポッドキャスト『少年サンデーのフキダシ』でメインパーソナリティを務めており、番組冒頭から二人の間ではクリエイターならではの深いトークが繰り広げられた。

漫画編集者とラジオDの意外な共通点

大塚氏は、漫画編集者とラジオディレクターの仕事には共通点が多いと語る。

作家やパーソナリティと事前に打ち合わせを重ねるものの、本番が始まってしまえば何もできず、ただ祈るしかないという点が非常に似ていると分析した。

自身の番組では、収録後に毎回音源を聞き返して反省しているという真摯な姿勢を明かす。

これに対し石井氏は、自身も「喋りながら考えてるんで、本当に自分でもよくこんなこと言ってるなみたいな時ありますね」と共感を示し、喋ることでアイデアが生まれるタイプであると自己分析。

大塚氏も「人と喋ってないとあんま何も思いつかない」と同意し、二人は仕事への向き合い方で意気投合する様子を見せた。

謎多き編集者のパーソナルな一面

番組中盤、石井氏は「全然知らないなと思って」と、飄々とした雰囲気を持つ大塚氏のパーソナルな部分に切り込んでいく。

足立区出身という事実に、埼玉出身の石井氏が「あ、じゃそんなに…」と言葉を濁すと、すかさず大塚氏が「今足立区民を完全に敵に回しましたよね」とツッコミを入れる軽妙なやりとりがあった。

さらに、大塚氏が他人のプライベートな情報にあまり興味がなく、自らも話さないスタンスであることが判明。

「この人が何、A型だろうがB型だろうが、兄弟いようが何月生まれだろうがとか、なんか今この場で喋るのにあんま必要ないなみたいなの思ってる」と独自の哲学を語った。

これには石井氏も、「仲良くなるに人間って共通点を探す」「大塚さんの怖い部分が今見えた」と驚愕。「話おもんないやつと喋れないですよ、それじゃあ」と返すも、大塚氏は動じず、そのミステリアスな人柄が浮き彫りとなった。

慶應出身、羊文学らとバンド活動の過去

謎に包まれた大塚氏の経歴は、さらに驚きの事実へと繋がる。石井氏が大学を尋ねると、「慶応ですね」とさらりと告白。

これには石井氏も「ちょっとイケ好かないですね。話変わってきますね」と、そのエリートな経歴に冗談めかして反応した。

そして、大学時代はバンドサークルに所属し、ベースを担当していたという。

石井氏が「絶対ベースキャラだよな」と評すると、大塚氏も納得の表情。圧巻だったのは、そのサークルメンバーについての発言だ。

「今ちゃんと有名な羊文学のボーカルとか」「never young beachのドラムとか」が在籍していたという衝撃の事実が明かされたのである。

人気ミュージシャンたちと音楽活動を共にしていた過去に、石井氏も「すごいな」と感嘆の声を漏らした。

プロの道は考えなかったのかという問いには、インディーズで活動していた叔父の姿を見ていたことから、「気軽にやれるもんでもないな」と冷静に当時を振り返っていた。

少年誌の編集者が見せた意外な一面に、終始驚きが隠せない配信となった。