Podcastの「メントスコーラ」を探せ！音声の鉄板企画ってなんだろう

人気ポッドキャスト番組「ドングリFM」で、パーソナリティを務める2人が新たな定番企画の創設から、家庭でできる絶品アレンジレシピまでを熱く語り合った。斬新なアイデアと共感を呼ぶトークで、リスナーを楽しませている。

YouTuberの"メントスコーラ"のような鉄板企画は？

番組冒頭、パーソナリティが「ポッドキャストにおけるメントスコーラ作ろうよ」と切り出したことから議論が始まった。YouTuberがキャリアの初期に必ず通る鉄板企画「メントスコーラ」のように、誰がやっても一定のクオリティが担保され、視聴者も安心して楽しめる企画がポッドキャスト界にも必要ではないかと提起。

その条件として、「簡単に用意できる」「誰がやっても同じようなクオリティになる」「フリとオチが想像でき、納得感もある」といった要素が挙げられた。

一度は「今年買ってよかったもの」というテーマが候補に挙がったものの、「ターゲットが違うと『この化粧水です』とか言われても我々は興味ないじゃん」と、万人が楽しめる企画ではないとの結論に至ったようだ。

聖地化計画？「釣り堀での収録」が急浮上

議論が停滞するかに思われたその時、「あれじゃないの？釣り堀で収録じゃないの？」というアイデアが飛び出す。

「かかった、かかったって」と魚が釣れた時のリアクションがそのままコンテンツになるという点で、この提案は満場一致の支持を得たのである。

話はそこから一気に飛躍し、特定の釣り堀をポッドキャスターたちの「聖地」にするという壮大な構想へと発展。聖地で収録に励む若手たちを想像し、「『おい、若手がやってるやってる』って」「『俺らも昔これやったな』って言いながら『君ら釣れてる？』って聞く」と、未来の光景を思い描きスタジオは笑いに包まれた。

かつての聖地候補であった「としまえん」の閉園を惜しみつつも、新たな聖地として川崎市にある釣り堀「王禅寺」が有力候補に。最終的には「ポッドキャスター一度は王禅寺に行け。王禅寺で釣り配信をしてないポッドキャスターはポッドキャスターじゃないと」と高らかに宣言し、この壮大な計画は幕を開けることとなった。

簡単絶品！お昼に最適なサッポロ一番アレンジ

釣りトークの興奮が冷めやらぬ中、話題は打って変わってパーソナリティが最近ハマっているという昼食の話題へ。

紹介されたのは、国民食「サッポロ一番 塩らーめん」を使った驚きのアレンジレシピだ。作り方は極めてシンプルで、キャベツ、シャウエッセン、卵を麺と一緒に3分間茹でるだけ。「キャベツの甘みが塩ラーメンに合うんですよ。あとシャウエッセンはやっぱり茹でた方がうまい」と、その魅力を力説する。

高騰しがちなリモートワークの昼食代を抑えつつ、高い満足感を得られる「完璧な昼ご飯」だと紹介した。さらに、このレシピの真髄は「味変」にあると語る。

カルディコーヒーファームなどで手に入る「トムヤムペースト」を後半に投入することで、「一気にスープがトムヤムスープになってすごくおいしい。ちょっと酸っぱ辛い感じになるんだよね」と、一度で二度美味しい至高の楽しみ方を熱弁した。

話題のレシピ記事、秀逸なタイトルを徹底分析

このレシピを紹介したnote記事のタイトル「サッポロ一番塩らーめんとシャウエッセン トムヤムペーストで味変も」が、もう一方のパーソナリティの知的好奇心を刺激。

彼はこのタイトルを「短歌のようなタイトル」だと絶賛し、突如として専門的な分析を始めたのである。相方は「『サッポロ一番塩ラーメン』が5音+5音で、和の5・7・5調のようなリズムがあって、そこに『シャウエッセン』で外来語の3拍が入ることでテンポが跳ねます」と、音のリズムや固有名詞の配置について流暢に解説。

しかし、その熱弁が佳境に入ったところで、レシピ紹介者本人から「というわけで皆さん、ぜひこれを読んでみてください」とトークを強制終了させられるという、番組ならではのコミカルなやり取りでこの話題は幕を閉じた。