高市総理の党首討論、ジャーナリストが中国との関係悪化を解説
ジャーナリストの鈴木哲夫氏がラジオ番組に出演し、先日行われた高市早苗総理にとって初となる党首討論について解説。立憲民主党の野田佳彦代表との論戦で見えた課題や、高市総理の台湾有事をめぐる発言に端を発した中国との関係悪化の背景について、独自の視点で分析した。
迫力に欠けた初の党首討論
まず鈴木氏は、初の党首討論全体の印象について、多くの人が期待したであろう激しい論戦にはならなかったと指摘する。
「党首討論というと正面から激突するような、そんな最初のイメージを持って見ていたら、お互いにあまり迫力がなかったという感じを皆さん持ったのではないでしょうか」と語り、野田代表の追及も冷静で、高市総理はそれを巧みにかわしていたと分析。結果として、前に進むような生産性のある議論は生まれなかったとの見方を示した。
「そんなことより」発言の真意
鈴木氏は、今回の党首討論で注目すべきポイントが2つあったと語る。1つ目は、野田代表が企業団体献金の規制強化について協力を求めた際の高市総理の返答だ。高市総理は「そんなことより定数削減をやりましょうよ」と応じ、この「そんなことより」という言葉が大きな波紋を広げた。
鈴木氏は、この発言は言葉尻を捉えた「切り取りのようではあります」としながらも、その言葉以上に「はっきりしたのは、高市さんこれやる気ないってことですよね」と断言。裏金問題に端を発し、世論が強く解決を求めている政治とカネの問題に対し、真摯に向き合う姿勢が見られないことが浮き彫りになったと厳しく指摘した。
台湾有事発言の不可解な弁明
もう1つのポイントとして、過去の台湾有事に関する踏み込んだ発言の真意を問われた際の高市総理の答弁を挙げた。
高市総理は、従来の政府見解を繰り返すと国会審議が紛糾するため、あえて具体例として踏み込んだ発言をした、という趣旨の説明を行った。
これに対し鈴木氏は、「このね、理屈はちょっと僕はね、ええっと思ったんですよね」と強い違和感を表明。「政府見解がそうであるなら、委員会が止まろうが野党が騒ごうが、同じ答弁を繰り返していかなきゃいけないわけですよ」と述べ、審議の停滞を理由に答弁内容を変えることは総理大臣として筋が通らないと批判。
高市総理は今後も発言の撤回や謝罪はしないだろうと予測しつつも、その弁明の論理性に疑問を呈した。
関係悪化の背景に習近平氏の思惑
一連の発言は、中国との関係にも深刻な影響を及ぼしている。すでに文化事業の交流中止や、貿易を行う企業にも影響が出始めており、自治体の首長からは政府に対応を求める声が上がっているという。
鈴木氏は、中国側が強硬姿勢を崩さない背景に、習近平国家主席の国内事情があると分析する。2年後に異例の4期目となる総書記就任を目指す習氏が、求心力を高めるために「強い習近平」を国内にアピールする時期に入っていると指摘。
「日本に対して、あ、そうですか、じゃあ済まないと(はならない)。徹底的にこれはもうやる」という姿勢で臨んでくるため、関係悪化は長期化する可能性が高いとの見解だ。
かつて安倍政権下で関係がこじれた際も、修復に2年ほどかかった例を挙げ、さらに現在の日中関係には二階俊博元幹事長のようなパイプ役が不在であることも懸念材料となった。
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