玉木正之氏、W杯の金権体質と転売問題を痛烈批判

2025年12月10日

スポーツ文化評論家の玉木正之氏が、ラジオ番組に出演。サッカーワールドカップ(W杯)をめぐるFIFAの姿勢や、日本プロ野球界の現状について独自の視点で切り込んだ。

プロ野球選手会の現状に懸念

玉木氏はまず、自身が招かれたという日本プロ野球選手会の労働組合結成40周年記念パーティーでの出来事を報告した。

会場では元阪神タイガース監督の岡田彰布氏や、ストライキ時の委員長だった古田敦也氏らと再会し、旧交を温めたという。その一方で、現在のプロ野球界が抱える問題点にも言及した。

選手会が任意団体であることを前置きした上で、「最近入らない選手が増えてきたっていうのをね、その歴代委員長の方がみんな嘆いておられまして」と明かしたのである。

選手会が獲得してきた権利を享受しながらも加入しない選手が増えている現状について、「要するに権利を獲得して、その権利を使ってFAの制度を使ったり、あるいは大リーグに行ったりということをしているにもかかわらず、任意だからもう邪魔くさいから入らないっていう選手が増えてきたのは残念だった」と、歴代委員長の嘆きを代弁。

労働組合の活動が組織の発展に繋がったメジャーリーグを引き合いに出し、日本のプロ野球界にも警鐘を鳴らした。

W杯抽選会で感じた2つの「嫌なこと」

話題がW杯に移ると、玉木氏の論調はさらに熱を帯びる。抽選会を見ながら「なんというかもう嫌になったというか、こんなことがあるのかと」感じたことが2つあったと告白。

1つは、トランプ前大統領をノーベル平和賞に推薦しようというお祭り騒ぎであり、「あれなんで平和賞なんですか。ガザはまだ戦争続いてますよ」と、FIFAの姿勢に強い疑問を呈した。

そしてもう1つ、さらに深刻な問題として挙げたのが、チケットの転売問題である。

FIFAの金権体質とチケット転売問題

玉木氏は、今回のW杯でFIFAがチケットの転売を自由に認めているという衝撃の事実を暴露。「転売自由なんですよ」「もう買い占めも起こってまして、それで早くももう転売で値段が高騰している」と、その異常な状況を解説した。

この背景には、出場チーム数を48に拡大したことにも見られるFIFAの儲け主義があると指摘。「みんながこう楽しめるようなワールドカップにせずに、要するに儲ける人ばっかり」と、その金権体質を痛烈に批判した。既にチケットは日本円で10万円、中には100万円を超えるものまでネット上で出回っているという。

豪華すぎる抽選会への違和感

FIFAの商業主義は、抽選会の演出にも表れていたと玉木氏は語る。延々と続くエンターテインメントに、「いつ抽選が始まるんだ、おいおいおいおい、という感じがしまして」と、深夜に視聴していてイライラした心境を吐露。

盲目のテノール歌手アンドレア・ボチェッリの歌唱は「感激した」と絶賛したものの、「それから抽選会が始まるまで、なんだこれはという連続でしたね」と、過剰な演出には終始、懐疑的な姿勢を見せた。こうした派手なショーアップもまた、近年のFIFAの金権体質を象徴する出来事だとの見方を示している。

「ベスト16」ではなく「ラスト16」

日本の戦いについては、初戦の相手がオランダという厳しい組分けになったものの、「優勝を目指す日本としては、もう何も『死の組』だとか、相手が強いとか関係ないですね」と力強く断言。

続けて、日本では当たり前に使われる「ベスト16」や「ベスト8」という呼称が実は世界では一般的ではなく、「ラスト16」「ラスト8」と呼ばれることが多いという豆知識を披露した。

「勝ち残ったのは決してベストじゃないと。どういうきっかけでこう1対0でどっちが勝つかっていうのは結構ジャイアントキリングがあるスポーツですからね」と語り、その言葉は、日本が優勝する可能性も十分にあるというエールとも受け取れるものとなった。

近年、「優勝」を公言する選手たちが増えていることに触れ、「選手たちを信頼しましょう」と締めくくった。

※この記事はPodcast番組をもとにAIを用いて自動生成されたもので、誤った情報や不完全な記述を含む可能性があります。正確性や品質は保証されませんので、必要に応じて他の情報もあわせてご参照ください。