三好剛平氏、不屈のラジオ報道描く映画に現代日本の危機を示唆

2025年12月11日

クリエイティブプロデューサーの三好剛平氏が、木曜コメンテーターを務めるラジオ番組に出演し、映画『プラハの春 不屈のラジオ報道』を紹介した。三好氏は「ラジオマン必見ですよ」と力を込め、放送局が戦車に囲まれても報道を続けたラジオマンたちの実話に基づく物語だと熱弁をふるった。

弟を人質にスパイ活動を強いられた主人公の葛藤

物語の舞台は1967年、東西冷戦下のチェコスロバキア。国家の厳しい検閲に抵抗し、自由な報道を目指す国営ラジオ局があった。

そこに、上司の命令でスパイとして送り込まれたのが主人公の青年トマーシュである。学生運動家の弟を人質に取られ、国際報道部の中心人物である部長ヴァイナーを監視するよう命じられてしまう。

不本意ながら任務に就くトマーシュだったが、真実の報道に命をかける同僚たちの姿に触れるうち、その心は大きく揺れ動く。仲間への裏切りと弟を守る使命感との間で激しい葛藤を抱えることとなった。

そんな中、国中に民主化の気運「プラハの春」が到来するも、彼には再び非情な命令が下される。三好氏は「主人公の変化と時代の動きが重なった時に何が起きるのかを見つめていく物語」だとその核心を語る。

チェコで記録的大ヒット、アカデミー賞候補にも

本作のメガホンを取ったのは、チェコの新鋭イジー・マードル監督。

2021年に本国で公開されるや、8週連続興行収入1位、年間動員数1位を記録。チェコ映画の歴代興行収入2位という驚異的な大ヒットとなった。

さらに、チェコとスロバキア両国の映画賞で16冠を達成し、米国アカデミー賞の国際長編映画部門ショートリストに選出される快挙も果たしている。

この物語の背景には、1968年に実現した民主化運動「プラハの春」と、その後の悲劇がある。自由な空気を嫌ったソ連が軍事侵攻し、民衆の希望はわずか半年で無残にも打ち砕かれてしまった。映画は、この激動の時代にラジオがいかにして戦い続けたかを描き出しているのだ。

現代日本にも通ずる「日常を装った言論統制」の恐怖

三好氏は本作について、1960年代チェコの状況が「2020年代の日本と近しく感じてしまう」と深刻な口調で指摘した。

劇中では、政府発信の情報を必ず放送する「義務報道」が登場。都合よく書き換えられた情報だけが流される中、部長ヴァイナーは「真実と信じられる情報こそ人々に発信することが私たちメディアの義務じゃないんですか」と毅然と立ち向かう。

三好氏は、この姿に現代日本のSNSでの世論誘導問題や、政治とメディアの癒着を重ね合わせ、「日常を装った言論統制みたいなものが、私たちの日本でも若干進行しているんじゃないかな」と強い危機感を表明。

そして、「メディアに関わる一人一人が、自分の言葉で正しい情報を届けられるかが、ひいては私たちの未来そのものを決める」と力説し、「その責任は他ならぬ私たちメディア側の人間一人一人に預けられている。改めて背筋が伸びる思い」だと、メディアに携わる者としての覚悟を語っていた。

※この記事はPodcast番組をもとにAIを用いて自動生成されたもので、誤った情報や不完全な記述を含む可能性があります。正確性や品質は保証されませんので、必要に応じて他の情報もあわせてご参照ください。

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