鈴木哲夫氏、定数削減法案見送りの内幕を解説
ジャーナリストの鈴木哲夫氏がラジオ番組に出演。今国会の会期末を目前に控え、与党が提出した定数削減法案の行方について、その内幕を詳しく解説した。
自民党と日本維新の会が主導するこの法案は、野党の強い反発に加え、提出した自民党内からも慎重論が上がるなど、複雑な様相を呈している。
##成立は絶望的、継続審議へ
会期末が目前に迫る中、法案はまだ委員会に付託すらされていない状況だ。鈴木氏は「普通に考えて、あさって会期末でしょう。…成立するはずがないですよね、このままだったら」と断言。
会期延長という選択肢も、議論がまとまる見込みが薄いことから現実的ではないと指摘した。結局は、一度国会を閉じて来年の通常国会で審議を続ける「継続審議という形になるんじゃないか」との見方を示している。
明日にも自民・維新の党首会談が開かれ、今後の対応が詰められる見通しだが、成立への道筋は極めて不透明だ。
##与党内にも渦巻く反対の声
この法案が難航している最大の理由は、野党の反発だけではない。鈴木氏は、「提案をした自民党の中でもやっぱりね、この改革案に対しては『ちょっとどうなの?』っていう慎重な声が結構多いんですね」と党内の不協和音を指摘する。
取材した自民党の元三役経験者も、選挙区が削減される議員や支援者の反発をまとめることの困難さを吐露。「それをね、今回はさらに数が多いわけですよね。…これね、簡単に自民党がまとまるわけがない」と内情を明かしたという。
さらに、法案の進め方そのものにも強い批判が集まっている。一定期間内に議論がまとまらなければ、自動的に定数削減が実行されるという手法について、野党からは「脅しじゃないか」との声が上がる。
公明党の斉藤代表に至っては、鈴木氏との対談で「目的、最後にその出口が決まっていて、脅しみたいなね、こんなのは民主主義の破壊だ」と語るなど、痛烈に批判した。
##揺れる維新の本音と支持率低下
法案提出を主導した日本維新の会も、ここにきて軌道修正を余儀なくされているようだ。当初は改革の看板として強気の姿勢を見せていたが、吉村共同代表はラジオ番組で、法案が採決に至らなくても「連立政権合意が破られたことにはならないと言い出したんですよ」と鈴木氏は明かす。連立政権に留まりたい本音と、改革政党としてのアピールとの間で板挟みになっていると分析した。
維新の支持者からは、「身を切る改革」を掲げるなら、企業団体献金の禁止など、もっと先にやるべきことがあるのではないかという声も上がっているという。鈴木氏は、「維新を支持した人はそういう声多いんですよ。もっと徹底的にやってくれるはずだったから維新を応援してきたのにっていうね」と代弁。実際に政党支持率も低下傾向にあり、維新は政権との向き合い方を問われる正念場を迎えている。
##地震注意情報と政府への提言
番組の最後、鈴木氏は北海道三陸沖後発地震注意情報にも言及。昨年の日向灘沖での臨時情報発令時に、和歌山県の観光業が大きな打撃を受けた事例を挙げ、今回も同様の経済的損失を懸念した。
政府に対し、注意情報を出すだけでなく、それによって生じる観光客の減少などへの経済的支援策をセットで講じるべきだと強く提言。「注意情報出すだけじゃなくて、セットでやっぱりそういう支援をね、あの損失の支援も考えなきゃいけませんよと。これ去年の教訓があるんで」と語り、過去の教訓を生かしたきめ細やかな対応を求めた。
※この記事はPodcast番組をもとにAIを用いて自動生成されたもので、誤った情報や不完全な記述を含む可能性があります。正確性や品質は保証されませんので、必要に応じて他の情報もあわせてご参照ください。