「資格勉強する時間がない」育児と両立に悩む親へ熱血助言

ラッパーのKOPERUと構成作家のジャーゲジョージがパーソナリティを務めるポッドキャスト番組「KOPERU・ジャーゲの月イチであればいい」にて、2人がリスナーの悩みに真摯に答える一幕があった。中学からの友人である2人が、仕事と育児の両立に悩む相談者に対し、自らの経験を交えて具体的なアドバイスを展開した。

4歳児育児と資格勉強、両立の悩み

番組にメールを寄せたのは、ラジオネーム「キチノスケさん」。4歳のやんちゃ盛りの子供を育てながら、フルタイムの正社員として勤務しているという。そんな中、資格試験を受けることになったものの、「仕事と育児で平日は精一杯」という状況。通勤時間はラジオや音楽鑑賞に充てており、「資格勉強する時間がない」という切実な悩みを吐露し、多忙を極める2人に対して仕事と趣味の時間のやりくりについてアドバイスを求めている。

2児の父が語る「子供との向き合い方」

この相談に、まず自身の体験から口を開いたのは、10歳と7歳の子供を持つジャーゲジョージだ。4歳という年齢を「こっちの言ってることは通じる。でも、自分の感情はまだコントロールができない」と分析。その上で、「子供を子供扱いせず、対等に人と人として、今は『この時間だよ』っていうのを言い続けるのは1個あるかな」と、根気強くコミュニケーションを取ることの重要性を説いた。

さらに、「今ママは勉強する時間なの」と繰り返し伝え、親が勉強する姿を見せることで子供の理解を促せると助言。また、すぐに結果を求めず資格取得を2年計画のような長期目標に設定し直すことで、精神的な負担を軽減するアイデアも提案した。「3日に1回だけ（昼休みを）削るとか。2年計画になったらそのペースでもいけるわけだから」と具体的な方法を提示。

最終的には、「『勉強ごっこ』とか言って、『じゃあママこっちでやるね』ってやっといて」と、子供を巻き込みながら時間を確保する方法も語っている。

対照的な2人の仕事術とオンオフ論

話は2人自身の時間の使い方にも発展した。仕事のオンオフについて、2人は全く対照的なスタイルを明かしている。KOPERUは「家にいる時間は一切仕事のことはしない」と断言。仕事は仕事場でスイッチを入れるといい、「家ではもう全力で遊ぶことに集中。もう仕事のことなんて考えたくもない」と語った。

そのスタイルを「侍よ。常にその、もう鞘には収めてるから、いつ抜くかの問題であって」と独特の表現で説明。家から一歩外に出れば常にラッパーとしての意識でいることが、インスピレーションの源泉となっているようだ。

一方のジャーゲは、あえてノートパソコンを持たず、自宅のデスクトップPCでしか作業しない環境を構築しているという。「常時仕事できる状態にしないっていうのが大事だなっていうのはなんか思ったかもな」と、物理的に仕事場を限定することで公私の切り替えを図っていることを告白。この対照的な2人の仕事術は、多くの社会人にとって参考になるだろう。

最終的に2人は、子育ての数年後には、子供を自分の趣味に巻き込んだり、子供から最新の流行を教わったりと、新たな楽しみが生まれると示唆した。ジャーゲが「娘と一緒に作詞したもん、替え歌。商品名とかこうしてこうしようぜとか言って、めっちゃ楽しそうやった」と微笑ましいエピソードを披露すると、KOPERUも深く共感。親が完璧でなくても良いという価値観が、自身の音楽活動にも繋がると締めくくっていた。