神戸金文氏、高市新総理誕生と「馬車馬」発言を分析
RKB毎日放送のラジオ番組で、コメンテーターを務める神戸金史解説委員長が、高市早苗氏による新政権発足のニュースに言及した。女性初の総理大臣誕生という歴史的な出来事を評価しつつも、高市氏の過去の発言からその政治姿勢を世代論も交えて鋭く分析してみせた。
女性初の総理誕生に「時代が来た」
番組では、自民党と維新の連立合意により「高市內閣、今日発足」と報じられた朝刊各紙の話題から議論がスタートした。神戸氏は女性が初めて総理になることについて「それなりに僕はすごいことだなとは思ってるんですよね」と率直な感想を述べた。
これに対し、共演者の中井アナウンサーも「女性が総理大臣になる、なれる時代が来たんだなっていうふうには感じますね」と感慨深げに語った。
神戸氏はこうした反応に頷きつつ、今後は「女性初」が特別視されなくなる社会への期待感を表明。「初めて初めてっていう時代が終わってったらいいなとは思ってたので、僕はその点はこれはこれで良かったのかなとは思ってます」と、今回の出来事が新たな時代の幕開けになることへの希望をにじませたのである。
政策は女性の支持を得られるのか
しかし神戸氏は、この歴史的快挙を手放しで称賛するのではなく、高市氏の政策内容については冷静な視線を向けている。「主張が本当に女性の支持する内容なのかどうかはちょっと僕よく分かってない」と疑問を呈した。
番組司会の田畑氏もこれに同調し、米国でヒラリー・クリントン元国務長官が挑んだ「ガラスの天井」を破るという文脈とは「ちょっと違うのかなって僕は印象があるんですよね」と私見を述べた。
神戸氏は具体例として、高市氏が皇位継承問題で男系男子継承を強く主張している点や、選択的夫婦別姓制度の導入に明確な反対姿勢を示している点を指摘。これらの政策が、必ずしもすべての女性から広く支持されるものではないとの見方を示した。
「馬車馬のように」発言を世代論で分析
議論が深まる中、神戸氏は1985年の男女雇用機会均等法の施行を起点とした独自の世代論を展開。同法が成立した当時、女性が総合職に就く道はほとんどなく、社会進出は大きく制限されていたという。
神戸氏は「僕が大学に入る1年前のこと」と当時を振り返り、社会進出のパイオニアとなった女性たちが置かれた過酷な状況を解説。「男性に負けられない、なめられたら駄目だと思って、男性並に働くことを目指しちゃった時代が長く続いたんですよね」と語った。
そして、その世代の人々の中から「私たちが頑張りすぎたのではないかという反省をする人も結構いる」と紹介した。神戸氏は、高市氏もまさにその世代に属するとし、「未だにやっぱり男性に負けまいとしてきたメンタリティは絶対あると思う」と分析。
その姿勢を象徴する言葉として、高市氏がかつて口にした「働いて働いて働いて、馬車馬のように」という発言を取り上げた。神戸氏はこの言葉に対し、「あれはちょっと僕らからすると化石のように感じたんですよね」と本音を吐露。司会の田畑氏も思わず「えっ、えって」と驚きの声を上げる一幕があった。
もっとも神戸氏は、そうした世代の奮闘を「一概にこう否定しないです。頑張ってきた人たちなので」と最大限のリスペクトを示している。
その上で、社会はすでに次のフェーズに進んでいると強調した。初の女性総理として「次の時代に進めていくような、後戻りするような感じにならないで政権運営してってもらえたらなと思ってますね」と、未来を見据えた政権運営への期待を込めて締めくくった。
※この記事はPodcast番組をもとにAIを用いて自動生成されたもので、誤った情報や不完全な記述を含む可能性があります。正確性や品質は保証されませんので、必要に応じて他の情報もあわせてご参照ください。