金子哲也、鹿児島交通の驚きの実態に迫る

2025年11月27日

KBCラジオのポッドキャスト番組『金子哲也バスバス語り記』で、パーソナリティの金子哲也が鹿児島県のバス会社「鹿児島交通」を大特集。福岡と鹿児島を結ぶ高速バス「桜島号」の35周年を記念したこの企画では、鹿児島交通株式会社乗合事業部課長の三倉氏をゲストに迎え、同社の知られざる歴史や現状、そして驚きの取り組みに迫った。

100年超えの歴史と深刻な運転士不足

番組ではまず、鹿児島交通の成り立ちが紹介された。そのルーツは明治45年設立の「南薩鉄道」と大正9年開業の「三州自動車」にあり、昭和39年の合併を経て現在の鹿児島交通が誕生したという。

100年を超える長い歴史を持つ一方で、同社は全国のバス事業者と同様に深刻な運転士不足に直面していることが明かされた。三倉課長は、運転士の平均年齢が60歳を超えている現状を説明。

さらに、「コロナ禍で一気に運転士がいなくなってしまいまして、コロナ前の2019年は550名今日いたんですけれども、今現在は350名にまで減少してしまって」と、わずか数年で200人もの運転士が減少した衝撃の事実を告白。「非常に苦しい状況でございます」と窮状を吐露した。

75歳まで雇用延長!驚きの対策とは

この危機的状況を打開するため、鹿児島交通が打ち出した対策は大胆なものであった。まず、運転士の雇用年齢を75歳まで引き上げるという延命措置を実施。さらに、過去3年間の春闘で大幅な賃上げを行い、初任給が20万円を超える水準を実現したという。

これらの取り組みについて三倉課長は、「そっから少しずつですけども、退職者も少しずつ減っていきまして、で、採用の方も少しずつ順調になってきてるのかなっていう印象を受けているところでございます」と、一定の手応えを感じている様子。

60歳で定年を迎えたトラック運転手経験者などが、第2のキャリアとして入社するケースもあるそうだ。しかし、中途採用は40代、50代が中心であるため、「これからなるべくその若い世代の方にどうやって来ていただくかっていうところを取り組んでいかなきゃいけない」と、今後の課題についても真摯に語った。

バスごと船に乗る!?驚愕の路線

続いて話題は、鹿児島交通が運行するユニークな路線へ。三倉課長が「本社に来て驚いた路線」として挙げたのが、鹿児島市内と大隅半島の鹿屋市を結ぶ「大隅直行バス」である。

この路線の最大の特徴は、なんとバスが車両ごとフェリーに乗船して海を渡る点だ。三倉課長が、「このバスがですね、バスに乗った後、そのまま垂水フェリーの方にバスごと船に乗船しまして。で、そのまま海を渡って、目的地の鹿屋まで運行を続ける路線となっております」と説明すると、金子も思わず「バスごと?」と驚きの声を上げた。

乗客はフェリー乗船中の約40分間、バスを降りて船内で過ごすことができ、「その時にはですね、うどんが食べられますので、南蛮うどんを是非味見していただいてですね、お腹を満たして鹿屋の方に行っていただけたらなと思います」と、船旅ならではの楽しみ方も紹介。

岩崎グループがバス事業とフェリー事業の両方を手掛けているからこそ実現した、全国的にも極めて珍しい路線と言えるだろう。

鉄道ファンも必見の記念館と秘境の思い出

このほかにも、南さつま市加世田にある「南薩鉄道記念館」の存在も明かされた。今はなき南薩鉄道の貴重な資料やSLが保存されており、鉄道ファンにとっても見逃せないスポットとなっている。また、三倉課長自身の意外な経歴も明らかに。新卒で入社後、最初の配属先はなんと屋久島だったという。

当時は登山バスの運行に合わせて「3時、4時には出勤してた」というハードな日々だったが、その支えとなったのが満点の星空であった。

「朝も真っ暗な中出勤していたんですけど、やっぱ空がすごく綺麗でして。星満点の星空を見ながらずっと早番しているような形」だったと、美しい思い出を振り返った。

番組の最後には、次回、実際にバスが待つ営業所に移動することが告げられ、特集はさらに続くことを予感させて締めくくられた。

※この記事はPodcast番組をもとにAIを用いて自動生成されたもので、誤った情報や不完全な記述を含む可能性があります。正確性や品質は保証されませんので、必要に応じて他の情報もあわせてご参照ください。