「運転手さんありがとう」がやりがい 現役運転士が語るバス業界の実態
金子哲也が送るポッドキャスト番組「金子哲也バス語りき」(KBCラジオ)で、福岡県のバス運転士不足問題が特集された。ゲストに福岡県交通政策課の長田祐一氏と、JR九州バスの現役運転士・永田貴志氏を迎え、深刻な現状と仕事のリアルについて語り尽くした。
深刻化する福岡県のバス運転士不足
番組冒頭、福岡県交通政策課旅客自動車係の長田祐一氏は、県内のバス運転士不足の現状について説明。路線バスの減便や廃止、時間帯によってはタクシーも捕まらない状況が発生するなど、地域公共交通の維持に懸念が生じていると危機感を募らせる。
さらに、「令和6年4月には、運転手の労働環境を改善するための労働時間規制の強化が行われておりまして、ますます運転手の確保が急務となっている状況です」と、いわゆる「2024年問題」が事態をさらに深刻化させていると語った。
運転士確保へ!県の多彩な取り組み
この状況を打開すべく、福岡県は国や事業者と連携し、運転士確保のための様々な取り組みを進めているという。
交通政策課の長田氏は、「若い方や女性の方にも興味を持ってもらおうとして、運転手の魅力やこの仕事がどれだけ大切かということを発信する動画を制作して、専用の特設サイトで公開しています」と、広報活動に力を入れていることを明らかにした。
実際にバスを運転できる体験会や合同会社説明会も開催し、昨年度は合計102名が参加。かつてバスガイドをしていた女性が「子育ても落ち着いたし、もう1回やってみたいなと思って来ました」と参加するなど、潜在的な人材の掘り起こしにも繋がっている。県は他にも、事業者による休憩室やトイレの新設といった職場環境の整備を後押しする助成も行っている。
現役運転士が語る仕事のリアル
番組には、バス運転士歴22年のベテラン、JR九州バスの永田貴志氏も登場し、現役ドライバーならではの視点から仕事の実情を赤裸々に語った。
勤務については、「始発が例えば6時のバスだったりすると、もう朝5時とかにはもう会社に出勤しないといけなくなったりする」と早朝勤務の大変さを吐露。
その一方で、早朝勤務の場合は昼過ぎに仕事が終わるシフトもあるとし、「早く終わった時とかはですね、その後の時間有効に今使えたりすることもありますね」と、平日昼間に役所の手続きや病院に行けるなど、不規則勤務ならではのメリットも存在すると説明している。
ホテルマンから転職した永田氏は、免許取得に苦労した当時を振り返りつつも、「今の新しいバス、ほとんどオートマのバスが増えてきてますので、そういった面で言うと、免許は少し取りやすくはなってるのかなとは思いますね」と、現代では運転のハードルが下がっていると述べた。
プレッシャーと達成感、そしてやりがい
多くの乗客の命を預かる責任の重さについて、永田氏は「すごい命をこう預かって運転をしてるプレッシャーはある」と率直に語る。しかし、それを乗り越えた先にある達成感が大きなやりがいとなっているという。「1日会社を出向してですね、最後営業所に戻ってきて、無事故で帰ってきた時がですね、やっぱりこうものすごく達成感がありますし」と、日々の業務に充実感を得ている様子だ。
そして何よりの励みは、乗客からの感謝の言葉。「急ブレーキ踏んだりとかですね、そういうことがないように運転をして、最後、“運転手さんありがとう”とかですね、言って言われるお客さんもいらっしゃいますので、そういう声をいただくとですね、やっぱりやってよかったなっていう風に思いますね」と、心温まるエピソードを明かした。
番組の最後には運転体験会への参加を呼びかけ、「バス運転手も大変なことばかりではなくてですね、楽しいこともたくさんありますので、1人でも多くの方が、バス運転手になっていただければいいなと思っております」と未来の同僚へメッセージを送っていた。
※この記事はPodcast番組をもとにAIを用いて自動生成されたもので、誤った情報や不完全な記述を含む可能性があります。正確性や品質は保証されませんので、必要に応じて他の情報もあわせてご参照ください。