元日本代表・山田章仁、W杯の激闘と忍者トライの裏側を語る

2025年12月12日

ラグビー元日本代表で、現在はジャパンラグビー リーグワンの九州電力キューデンヴォルテクスに所属する山田章仁選手が、KBCラジオ『ポジモン』にゲストとして出演。台本なしのフリートークで、ラグビー人生における数々の伝説的な瞬間の裏側や、新シーズンへの熱い思いを語った。

山田選手は福岡県北九州市出身で、小倉高校から慶應義塾大学を経てプロの道へ。3シーズン前から地元・福岡の九電ヴォルテクスに所属し、チームを牽引する存在となっている。

2015年W杯、歴史的勝利の舞台裏

番組では、日本ラグビー界の潮目を変えたと評される2015年のラグビーワールドカップの話題に。特に、強豪・南アフリカを破った歴史的一戦について、山田選手は当時の熱狂を振り返った。

大会前は世間の関心が薄かったものの、勝利後に状況は一変。空港などで多くの人から「ずっと昔からラグビー好きやったよとか言われて、『嘘つけ!』つって」と、ユーモアを交えて当時の心境を吐露。

「ちょっと2、3週前の試合の後からやろって」とツッコミを入れつつも、「嬉しい限りでしたね、その時はそういう反応いただいて」と、国民的な盛り上がりを喜んだことを明かした。

劇的な逆転トライで勝利を決めた瞬間については、「信じられないでしたね。これどうなってんだと。本当に夢のような感じという、まさにそんな感じでしたね」と、現実とは思えないほどの興奮があったと語る。

同点のペナルティゴールを狙わず、逆転トライを狙いにいった最後の決断は、まさにリスクを取った選択。この場面を山田選手は、「野球でいくとあれでしょ。送りバントで同点に行くか、ホームラン狙って逆転さよなら勝ちするか」と、分かりやすい例えでその緊迫した状況を説明した。

世界を驚かせた「忍者トライ」の真相

先日行われた2027年ワールドカップの組み合わせ抽選会にも言及。日本がフランス、アメリカ、サモアなどと同じ組に入ったことについて、「これ良い組み合わせだと思います」と断言。

中でも、W杯で幾度となく対戦してきたサモアとの再戦は、山田選手にとって特別な意味を持つ。2015年大会のサモア戦で山田選手が見せた、体を回転させながら相手をかわす「忍者トライ」は、今もなお世界中のラグビーファンの間で語り草だ。

山田選手は、そのプレーの瞬間を回想。「当時僕がそのくるっと回らしてもらった相手は120kgぐらい、190cm」と、自身(当時85、6kg)との圧倒的な体格差があったことを告白。

「これもうほんとやばいって思った、その瞬間。回る瞬間、ヤバいと思ったら、私のこのドラえもんポケットから、忍者パターン、忍者くるくる回りリターンみたいなのが出てきて、技出てきたんですよ」と、独特の表現で、ほとんど反射的に出たプレーであったことを語った。アメリカンフットボールの経験も活きたというそのプレーは、まさに日々の鍛錬が生んだ奇跡の瞬間であった。

恩師エディー監督と新シーズンへの決意

2027年大会で再び日本代表を率いるエディー・ジョーンズ監督については、「めちゃくちゃ厳しいです」とその印象を語る。しかし、その厳しさこそが強さの源であるとし、「僕このエディーさん体制でワールドカップ出させてもらった、その経験があれば、もう本当に何が来ても大丈夫ですね。人生において」と、揺るぎない信頼を寄せている様子を見せた。

そして、話題は自身が所属する九電ヴォルテクスの新シーズンへ。12月14日に開幕するリーグワンに向け、チーム最年長として意気込みを新たにする。

生で見るラグビーの魅力を問われると、「体と体がぶつかり合う音。これがね、やっぱ一旦皆さんにはこう伝わりづらいというか。なんで、現場でぜひっていうとこですよね」と、スタジアムでしか味わえない迫力を力強くアピール。

ラグビーを続ける理由を「いろんな面白いやつが多い」「そういう時間が楽しくて、どうしても辞めれない」と、仲間との絆にあると語り、今季の目標として「上のレベルを肌で感じたい。そういういいラグビーをやりたい」と、さらなる高みを目指すことを誓って締めくくった。

※この記事はPodcast番組をもとにAIを用いて自動生成されたもので、誤った情報や不完全な記述を含む可能性があります。正確性や品質は保証されませんので、必要に応じて他の情報もあわせてご参照ください。