不眠の後輩に悩み吐露「限界すぎてアルコールティッシュを…」

サラリーマンの内海あさがパーソナリティを務めるPodcast番組「忘れてみたい夜だから」にて、同じプロジェクトで働く後輩が不眠に悩んでいることへの心配が語られた。しかしその一方で、自身の壮絶な過去の体験談を話したくなってしまうという、複雑な葛藤を吐露する場面があった。

後輩の不眠を案じ、医療の重要性を力説

内海は、後輩が「寝つきも良くないし、途中で起きちゃって中途覚醒して、再び寝付けない」と不眠を訴えていることを明かし、深く心配している様子。自身も体調不良に苦しんだ経験があるからこそ、その辛さが痛いほどわかるようだ。

番組内で内海は、不眠の悩みを打ち明けられた際の対応について持論を展開。「『ああ、そういう人いるよね』みたいな、たいしたことないよみたいな扱いをされると、『あ、こういうのってよくあることなんだ』みたいな感じになって、病院とか行かなくなると思うんですよね」と指摘した。

周囲が軽くとらえることで本人が受診機会を失う危険性を示し、「早めに医療につなぐことが私は大事だと思っている」と、専門家への早期相談の重要性を力説した。

陥りがちな「体調不良の先輩風」という葛藤

しかし、後輩を思う一方で、内海はあるジレンマに苛まれているという。それは、自身の過去の体験談を語ってしまう「体調不良について先輩風を吹かせてしまう」ことであった。「不眠症をこじらせるといかに辛いか、体調を崩すと人生がいかに面倒か、だからあなたはそうはならないでねっていう文脈ではあるんだけど」と前置きしつつも、自身の経験を語りすぎてしまうと自己分析する。

「体調不良で自慢話するのダサすぎるやろとは私も思いますよ。自慢になってないしね」と自嘲しながらも、「でも、ここ数年私が一番頑張ってきたのって、体調不良を治すことだから、話したくなっちゃうんですよね、すごい具体的なエピソードを」と本音を吐露。仕事の実績ではなく、体調不良と向き合った経験で「マウントを取りたくなっちゃう」という複雑な心情を明かした。

衝撃告白「職場でアルコールティッシュ食べた」

その「話したくなる」エピソードの中でも、特に強烈なものとして「職場でアルコールティッシュ食べた話」を披露した。これは、内海自身が「限界社会人すぎて。めっちゃ好きで」「鉄板ネタなんですよ」と語るほど、印象深い出来事だという。

その壮絶な経緯について、「歯の食いしばりが辛すぎて、ストレスで歯を食いしばっちゃうんだけど、顎が痛いから少しでも緩和をさせたくて、近くにあった柔らかそうだったものがアルコールティッシュしか無かったから、先輩の目を盗んでアルコールティッシュをムシャって食べたっていう話なんですけど」と衝撃の過去を告白。精神的に追い詰められた末の常軌を逸した行動であった。

さらに、この話にはオチがあるといい、「『アルコールティッシュって、口の中でめっちゃ染みるんだよね』っていう、誰がわかんねんみたいな情報をオチとしてこう話す」と続け、壮絶な体験を笑いに昇華させていることを説明した。

面白エピソードと後輩への傾聴の狭間で

こうした強烈な体験談は、内海の中ですでに「エピソードとしてもう完成されてる」状態であり、「いつでも出せる鉄板ネタに仕上がってるわけ」だと語る。だからこそ、悩みを抱える後輩を前にすると、ついこの話を披露したくなってしまうのだ。

しかし、内海自身もそれが最善の対応ではないことを深く理解している。「私の話したい面白体調不良トーク、私の過去の話よりも、絶対今現在進行形で辛いって訴えてるその後輩の話を絶対聞いた方がいいわけ」と、傾聴の重要性を再認識。

それでもなお「笑わせたいみたいな気持ちもあって、体調不良の先輩風を吹かせたくなる」というジレンマに苦しんでいる。後輩を思う真摯な気持ちと、自らの壮絶な過去を語りたいという欲求の狭間で揺れる、赤裸々な告白となった。