スーパー戦隊シリーズ終了を考察 東映が狙う新戦略とは

2025年12月16日

先日配信されたPodcast番組「かいだん」で、長年親しまれてきた「スーパー戦隊シリーズ」の終了と、それに伴う新企画について鋭い考察が交わされた。

テレビ朝日と東映から「王様戦隊キングオージャー」をもってシリーズが一旦の終了を迎えることが公式に発表され、多くのファンに衝撃が走っている。

続く新シリーズは『PROJECT R.E.D.』と題され、往年の人気特撮「宇宙刑事ギャバン」が赤色のスーツを纏って登場することが明かされた。番組では、この大きな転換の裏にある東映の思惑を、役員インタビュー記事などから読み解いていった。

東映役員が語るシリーズ終了の理由

番組パーソナリティのかい氏は、東映の役員が語ったインタビュー記事に言及。そこではシリーズ終了の理由として、「配信サービスが普及し、過去の人気作が新作のライバルになってしまうこと」「『アベンジャーズ』に代表されるアメコミヒーローの攻勢に押されていること」という2点が挙げられていたと紹介した。

しかし、かい氏はこれらの説明だけでは納得がいかない様子。「過去の作品がライバルなのは、これスーパー戦隊だけじゃないので。仮面ライダーもそうだし、ウルトラマンもそう」と、理由としては不十分ではないかと疑問を呈している。

ビジネス戦略か?隠された本当の狙い

かい氏は、この改革の根底には深刻なビジネス上の課題があると分析する。「結局のところこれ、なんでこんなことになったかっていうと、ビジネス的にうまくいってないからじゃないですか」と、核心としておもちゃの販売不振を指摘した。

新シリーズが5人の「戦隊」ではなく単独ヒーローである点に着目し、「僕シンプルに人数だと思ってて。もう5人も7人も出してらんねえっていう」と、制作費や関連グッズ開発のコストを大幅に削減する狙いがあるのではないかと推察。キャラクターを一人に絞ることで、投資を集中させる戦略だ。

さらに、新ヒーローが今後の別作品にも登場することを示唆する発言から、マーベル作品のようにキャラクターIPを長期的に活用するビジネスモデルへの転換を図っていると語る。「何年も同じキャラが出てこれるように作品を整えて、おもちゃを継続的に売るっていう作戦なんだろうな」と、1年で商品価値が下がるこれまでのサイクルからの脱却を目指しているとの見方を示した。

売上V字回復「プリキュア」との比較

ここで比較対象として挙げられたのが、同じく子ども向け人気シリーズの「プリキュア」である。プリキュアも一時期はおもちゃの売上不振に悩んでいたが、ターゲット年齢を小学生まで引き上げ、大人も楽しめる商品展開やアイドルという設定を取り入れた結果、売上がV字回復したという。

かい氏は「狙うはそっちなんじゃないか」と述べ、新シリーズもより高い年齢層や、かつて特撮ファンだった大人世代を意識した作品作りを目指すのではないか、と今後の展開を予測した。

奇抜設定で話題!キングオージャーの交代劇

番組の終わりでは、皮肉にもシリーズ最終作『王様戦隊キングオージャー』が思わぬ形で注目を集めている話題に触れた。出演俳優の一人が不祥事で降板となったが、その代役として過去の戦隊シリーズで人気を博した女優を起用。

すでに顔が知られている俳優をどう自然に登場させるか注目されたが、その方法は「潜入任務で顔を変えたら元に戻んなくなっちゃったっていうぶっ飛びの設定」だった。

この大胆な展開がSNSで大きな話題となり、出演者も「これだけで、この回ちょっと見ようと思って」と興味津々。シリーズの歴史に幕を下ろす作品が、最後の最後で「災い転じて」的な形で大きな爪痕を残すことになったと締めくくった。

※この記事はPodcast番組をもとにAIを用いて自動生成されたもので、誤った情報や不完全な記述を含む可能性があります。正確性や品質は保証されませんので、必要に応じて他の情報もあわせてご参照ください。