福岡の移動が便利になる神アプリ「my route」の魅力を力説

KBCラジオの金子哲也がバスについて熱く語るポッドキャスト番組『金子哲也バス語り記』。バス運転士不足という深刻な問題に切り込んだ前回の放送から一転、今回は公共交通を利用する側にとって非常に有益な情報が特集された。

福岡県の交通利便性を劇的に向上させる切り札として注目される「MaaS」の魅力について、福岡県交通政策課の瀬利昌嗣氏と松田采弓氏をゲストに迎え、その全貌に迫った。

福岡の交通課題解決の切り札「MaaS」

番組冒頭、金子氏はバス利用者を増やすための課題として、路線の改廃や決済方法の多様化による分かりにくさを指摘。その解決策として、番組でもたびたび紹介されてきた「MaaS（マース）」が急速に進化していることを紹介した。

MaaSとは「Mobility as a Service」の略で、ゲストの瀬利氏は、「鉄道、バス、タクシー、シェアサイクルなどの複数の交通手段を最適に組み合わせて、スマートフォンのアプリで検索、予約、決済を一括で行える便利なサービス」と説明。

移動だけでなく、観光や医療といった先のサービスと連携することで、地域の課題解決にも繋がる手段として期待されていることを語った。福岡県ではこのMaaS推進のため、乗車券と地域の特典クーポンをセットにしたデジタルチケットをMaaSアプリ「my route」で販売しているという。

多機能アプリ「my route」の魅力

続いて、MaaSを実際に体験できるアプリ「my route」の具体的な機能が、松田氏によって紹介された。松田氏はこのアプリを「これ1つあればお得に楽しくお出かけができるようなおで活アプリ」と表現。その便利な機能は大きく3つある。

1つ目はお出かけ情報のチェック機能で、地域のイベントやグルメ情報を閲覧できるほか、SNSなどで見つけた気になる店を保存できる「おでかけメモ」機能が搭載されている。

2つ目は、多彩なルート検索機能だ。バスや鉄道はもちろん、シェアサイクルや電動キックボードまで組み合わせた最適なルートを提案。

特に、「階段を回避するルートだったり、雨に濡れにくいルート、あとはベビーカーが通れるルートを提案してくれたり」と、利用者一人ひとりの状況に合わせたきめ細やかな検索ができる点が大きな魅力である。

そして3つ目の機能が、お得なデジタルチケットの購入だ。松田氏は現在販売中のおすすめチケットとして3種類を挙げた。

1つ目は「BRTひこぼしラインワンデー満喫フリーチケット」。BRTひこぼしラインが1日乗り放題になる上、沿線の添田町、東峰村、日田市で使える特典クーポンが60個以上も付くという破格の内容に、金子氏も「60個以上のこの特典クーポンって嬉しいですよね」と感嘆の声を上げた。

2つ目は「大牟田1日乗り放題バスきっぷ」。大牟田市内のバス1日乗車券に、大牟田市動物園と石炭産業科学館の入場無料特典がセットになっており、金子氏は「お得ですね」と太鼓判を押した。

3つ目は、九州全県と下関周辺のバスが乗り放題になる「サンキューパス」で、帰省や旅行での活用を勧めた。

岡澤アキラ氏と会えるイベントも開催

さらに番組では、my routeの利用促進イベントについても告知された。このイベントには、福岡県のMaaSイメージキャラクターを務めるタレントの岡澤アキラが登場。

なんと「my routeをダウンロードしていただけたら、あの、岡澤さんと写真を撮っていただけます」というファンにはたまらない企画も実施されていることが明らかに。最後のイベントは久留米シティプラザで開催される予定だ。

最後に、MaaS特設サイトへは「マースでまっすぐ」と検索すればアクセスできると紹介され、金子氏は「皆さん覚えてください。マースでまっすぐです」とリスナーに力強く呼びかけ、特集を締めくくった。