審査は白紙に「安全への冒涜」浜岡原発のデータ不正問題

浜岡原発のデータ不正
日経エネルギーNext編集長 山根小雪のBrush Up
14分52秒2026年1月13日

日経BPで『日経エネルギーNext』編集長を務める山根小雪(やまねこゆき)氏が、1月12日に放送されたRKBラジオ『田畑竜介 Grooooow Up』に出演し、中部電力・浜岡原子力発電所で発覚した再稼働審査を巡る不正問題について、その深刻な実態を解説した。

山根氏は冒頭、「新年なのに、とても前向きな気持ちにはなれない残念なニュース」と切り出すと、今回の不正が「ワーストナンバーワンじゃないかなと。極めて悪質だし、我々の命を脅かすような、本当に深刻なところで不正をやってしまった」と厳しく断じた。

世界一危険と評される原発での不正

浜岡原発は、中部電力にとって唯一の原子力発電所であり、静岡県御前崎市の駿河湾に面して立地している。山根氏がまず指摘したのは、その特異な立地条件である。浜岡原発は「東海地震の震源域の真上にあります」とされ、巨大地震発生からわずか5分から10分で大津波が到達する可能性があるという。このリスクの高さから、海外メディアに「世界で一番危険な原発」と報じられたこともある場所だ。

山根氏は「日本で一番厳しく地震と向き合うべき原発です」と述べ、地震対策の重要性を強調した。東日本大震災後には、当時の菅直人政権が全国で唯一、政府として運転停止を要請した原発でもあり、日本の全原発が停止するきっかけとなった、極めて象徴的な存在である。

##「安全規制に対する冒涜」審査は白紙に 今回発覚した不正は、この最も重要な地震対策の根幹を揺るがすものだった。問題となったのは、原発の耐震設計の拠り所となる「基準地震動」のデータ選定。山根氏は、中部電力がこの基準地震動を「自分たちの都合のいいように決めた」と説明した。

これは、本来想定される最大の揺れではなく、意図的に選んだデータを用いることで、地震の揺れを過小評価した可能性があることを意味する。企業側には、対策工事にかかる莫大なコストや時間を抑制したいという動機があったとみられる形だ。

この事態に、原子力規制委員会の山中伸介委員長は激怒。山根氏も「怒り心頭って感じでしたよね」とその様子を語り、委員長の「明らかに捏造、安全規制に対する冒涜だ」「安全確保という最大の責任を中部電力自ら放棄した前代未聞の事案だ」という痛烈な批判を引用。7年近くに及んだ審査は、すべて白紙に戻されるという異例の事態となった。

組織ぐるみの可能性と失われた信頼

山根氏はさらに、この不正が個人の逸脱ではなく、組織ぐるみで行われた可能性が高いと分析している。不正行為に関わったとされる社員は数十人にのぼり、社内調査では「(やり方について)問題視する声は上がってた。だけどもその後も不正行為は続いていた」ことが明らかになったという。

山根氏は「組織が関わっていたということは、組織は少なくともその状況を複数人が知っていたけれど、それを是正することはできなかった」と述べ、中部電力のガバナンス不全を強く批判した。

福島第一原発事故の甚大な被害を顧みず、安全よりコストを優先したともとれる今回の行為。政権の後押しもあり、ようやく原子力再稼働の機運が生まれつつあった中での不祥事は、業界全体への信頼を失墜させる「完全に冷や水」だと指摘。信頼の回復がいかに困難であるかを突きつける、極めて罪深い事案だと言えるだろう。

浜岡原発のデータ不正
日経エネルギーNext編集長 山根小雪のBrush Up
14分52秒2026年1月13日

※この記事はPodcast番組をもとにAIを用いて自動生成されたもので、誤った情報や不完全な記述を含む可能性があります。正確性や品質は保証されませんので、必要に応じて他の情報もあわせてご参照ください。