9割が死滅!胸腺で行われる究極のデスゲーム
- 243. ヒトの免疫って何がスゴイの?ノーベル賞に繋がる裏話【NIH主任研究員 高浜洋介先生 前編】
- サイエントーク
- 1時間16分9秒2026年3月4日
科学を語る人気ポッドキャスト『サイエントーク』。最新回(エピソード243)には、米国国立衛生研究所(NIH)で主任研究員(PI)を務める高浜洋介先生がゲスト出演した。
実は番組のリスナーでもあるという世界的権威を迎え、今回は全2回の前編として、生命維持に欠かせない「ヒトの免疫」の深淵な世界が紹介された。
免疫を育てる「胸腺」は命の教育機関
話題の中心となったのは、心臓の上部にある「胸腺」という不思議な臓器だ。子供の頃(胎児期)に最大となり、全身へ免疫細胞(T細胞)を送り出した後、大人になると小さくなっていくこの器官は、長らく「あってもなくてもいいもの」と軽視されてきた歴史がある。
しかし高浜先生は、ここが免疫の要であるT細胞を育てる「学校」として不可欠な役割を果たしていると語る。未熟な細胞に自分の体(自己)の情報を教え込む「無差別遺伝子発現」という仕組みを通し、外敵(非自己)のみを倒す精鋭へと鍛え上げるのだ。
9割が脱落?過酷な選別の舞台裏とナース細胞
胸腺内で行われるT細胞の教育と選別は、想像を絶するほど厳しい。
皮質上皮細胞や髄質上皮細胞といった環境の中で、まずは他者と交流できる細胞を選ぶ「正の選択」が行われ、次に自分自身を攻撃する恐れのある細胞を排除する「負の選択」が続く。さらに「胸腺ナース細胞」による再教育などを経て、実に95%〜98%もの細胞がそこで命を終えてしまうという。
この過酷な選別を生き残ったわずかなエリートだけが、体内の平和を守るために全身へと送り出される。まさに生命が仕掛けた「究極のデスゲーム」とも言える精緻なメカニズムだ。
逆風を跳ね返した研究者たちのドラマ
番組後半では、ノーベル賞候補としても名高い坂口志文先生の「制御性T細胞」の発見エピソードについても言及された。
かつて、免疫を“抑える”細胞の研究が学会でタブー視され、信じてもらえなかった苦難の時代があった。高浜先生は「非常に芯の強い先生」と坂口氏を称えつつ、「100倍の無駄をしてでも、そのシステムを作り上げる」という生物の壮大な戦略に深い敬意を示す。
最前線で戦う研究者が語る熱い裏話に、パーソナリティの2人も「いい話すぎて応援したくなる」と終始感動し、大興奮のまま後編へと続く格好となった。
- 243. ヒトの免疫って何がスゴイの?ノーベル賞に繋がる裏話【NIH主任研究員 高浜洋介先生 前編】
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- 1時間16分9秒2026年3月4日
※この記事はPodcast番組をもとにAIを用いて自動生成されたもので、誤った情報や不完全な記述を含む可能性があります。正確性や品質は保証されませんので、必要に応じて他の情報もあわせてご参照ください。