人工衛星が天体観測を妨害?科学が孕む皮肉な影
- 人工衛星で星空が見えません…。#168
- ゆる天文学ラジオ
- 28分58秒2026年3月5日
現代社会のインフラとして欠かせない人工衛星だが、その急増が「天体観測」に意外な影を落としている実情がある。
パーソナリティの越山氏と藤井氏がお届けするポッドキャスト番組『ゆる天文学ラジオ』の最新回(#168)では、科学の進歩が新たな科学の発展を妨げてしまう「天体汚染」の実態について、冷静かつユーモアを交えながら分析している。
チリの天文台が直面する「天体汚染」の実像
話題の中心となったのは、チリのベラ・C・ルービン天文台が公開した最新の報告だ。同天文台は、銀河を200億個も観測するという壮大な計画を進めている最中だが、そこでは人工衛星による「天体汚染」が深刻視されている。
高度数百キロを飛ぶ低軌道衛星は太陽光を反射し、望遠鏡の視界を乱してしまう。一方で、より遠くを飛ぶ高軌道衛星は地球の影に入る時間が短いため、長時間にわたって夜空に光跡を残し続ける結果となっているのだ。
反射光の除去は困難?衛星側の切実な事情
しかし、対策は一筋縄ではいかない。衛星が強い光を放つのは、宇宙空間で「熱を吸収しすぎないようにする」という物理的かつ切実な制約があるからだ。
藤井氏が「衛星側はむしろ(光を)反射したいんだ」と意外な事実に驚くと、越山氏は「熱吸収すると(衛星が)ホットアチアチになっちゃう」と独特のユーモアを交えてその仕組みを解説する。太陽光パネル等が常に姿勢を変え続けるため、反射光を観測データから完全に予測して取り除くのは至難の業である。
2040年には56万機へ。科学が孕む矛盾
2040年には世界の衛星数が56万機に達し、主要な観測の96%に少なくとも1つの衛星が映り込むという予測もある。広域撮影においては、50%の観測が失敗に終わる懸念まで指摘された。
企業側は機密保持の観点から詳細な軌道データの公開に消極的だが、解決には国際的なルール作りや官民の協調が不可欠と言えよう。
「宇宙の真理に近づいたのに、愚かなことしてるね」と藤井氏は皮肉を滲ませる。通信の利便性と基礎研究が衝突する、なんとも皮肉な構図だ。将来は月の裏側に天文台を移設する可能性も浮上しているという。人類の共有財産である「美しい夜空」を守るための議論は、今後も続いていきそうだ。
- 人工衛星で星空が見えません…。#168
- ゆる天文学ラジオ
- 28分58秒2026年3月5日
※この記事はPodcast番組をもとにAIを用いて自動生成されたもので、誤った情報や不完全な記述を含む可能性があります。正確性や品質は保証されませんので、必要に応じて他の情報もあわせてご参照ください。