土屋礼央、10年間の発声障害を告白「捉え方」で得た新境地
ミュージシャンでタレントの土屋礼央(RAG FAIR)が、ポッドキャスト番組『ぽっどでの新人』にゲスト出演。新刊エッセイ『捉え方を変えてみたら 大抵のことは楽しくなった 僕の話』の内容に触れつつ、10年間に及んだ発声障害との壮絶な闘いや、独自の人生哲学を赤裸々に語った。
新刊で明かす20代との心境の変化
番組では、まず主婦の友社から発売された新刊エッセイについてトークを展開した。本書の出版は、土屋がNHKの番組で野球のレジェンドたちへ行うインタビューが「遠慮なく聞くけど、失礼がない」と評価されたことがきっかけだったと明かす。
20年前に出した著書との違いを問われると、「実は一緒です。捉え方の本です」としながらも、大きな心境の変化があったと語った。かつては「こうすべきだ」と決めつけるような文章だったが、49歳になった今は「こんなパターンもいいんじゃないか」と、失敗や経験を重ねたからこその、読み手に余白を与える柔らかな表現になったという。
20年前に「イライラを引退」した理由
本書のテーマでもある「捉え方」について、土屋は「イライラすることを卒業してみた」という衝撃の事実を明かした。驚くべきことに、その「引退」は20年も前のことである。
もともとは準備をしない人に腹を立てるなど、イライラしやすいタイプだった。しかし、ある時「なんで俺はイライラするんだろうか」と自問自答した結果、その原因は「自分の落ち度があるからなんじゃないか」という考えに至ったと振り返る。
イライラした瞬間に自分の反省点を探し、改善することで成長に繋げられると気づき、「イライラしていいことってほぼないなと思った」と、コスパ・タイパを重視する土屋らしい合理的な思考で引退を決意したと述べた。
10年間続いた「声のイップス」という苦悩
さらに話は、土屋が長年抱えてきた深刻な悩みに及んだ。それは、約10年間続いたという発声障害。医師からは「声のイップス」と診断され、思うように声が出せない状態だったことを告白した。
「歌い方が分かんなくなっちゃう」という症状は、高音が出ないといった単純なものではなく、静かなパートになると胸が締め付けられて声が出なくなったり、逆に高い音しか出なくなったりと、歌手として致命的なものであった。
原因は、自宅の防音室での練習で歌う楽しさを失い、脳が誤った発声方法を記憶してしまったこと。歌だけでなく、ラジオの台本読みにも支障をきたすほどだったと打ち明けた。
苦悩を乗り越え達した「動的平衡」の境地
絶望的な状況だったが、転機は今年訪れた。高齢者の嚥下障害の治療に使う低周波治療器を応用できるかもしれない、という話を聞き試したところ、「10年ぶりに軽く声が出たんです。『なんだこれ、久々。そうだった、俺これだ』みたいなのがあって」と、劇的な改善があった瞬間を感動的に振り返った。
この10年間の苦闘を、「将来歌えないかもしれないっていう捉え方で生きてくっていうのは、当時思えば大変だったけど、今思うと非常に豊かになりました、おかげで」と語る土屋。
生物学者・福岡伸一氏の「動的平衡」という言葉に感銘を受け、「1回しかない人生、どうせだったら楽しんだ方が良くないかい」という達観の境地へ。
番組改編のたびに挫折を味わうタレント稼業だからこそ「捉え上手になりますよ。捉えないとやってられないんだから」と、その哲学が必然的に生まれたものであると締めくくっている。
※この記事はPodcast番組をもとにAIを用いて自動生成されたもので、誤った情報や不完全な記述を含む可能性があります。正確性や品質は保証されませんので、必要に応じて他の情報もあわせてご参照ください。