構成作家ミラッキ氏、ポッドキャストの極意「ネタ切れは好機」

2025年12月3日

構成作家やラジオパーソナリティとして多方面で活躍するミラッキ氏が、ポッドキャスト番組『ぽっどでの新人』にゲスト出演。ポッドキャストをこれから始めたい人や、番組制作に悩む配信者に向け、音声メディアのプロならではの視点から番組作りの秘訣を明かした。

ラジオとポッドキャストの決定的違い

番組ではまず、ラジオとポッドキャストの根本的な違いがテーマとなった。ミラッキ氏は、放送局が手がけるラジオについて、編成があり生放送が中心である点を指摘。リスナーが聴いている時間帯や状況を強く意識して作られるメディアであると解説する。

特に「このコーナーが始まったから昼休みだとか、このコーナーが始まったのにまだこの道を走ってるってことは、ちょっと渋滞してるな、みたいな」と具体例を挙げ、ラジオが人々の生活リズムに寄り添う「時報代わり」の役割を担ってきたと語った。

一方、ポッドキャストはそうした時間的制約から解放されたメディアであると位置づける。「いつ聞かれてもいい話」であり、「残しておくことに、アーカイブ、後でね、その番組を知ったのが100回配信があってから知った人が、1回目、2回目聞けないのってなんないように、残ってるってことが価値が出る」と、ストック型のコンテンツとしての特性を強調した。

音楽が使えない弱点を強みに変える工夫

両メディアの大きな違いとして、著作権のある楽曲の使用可否が挙げられる。ラジオではトークの後に楽曲を流す構成が一般的だが、ポッドキャストでは原則としてそれができない。

ミラッキ氏は自身の著書『なぜ、あの名曲は2位だったのか?』を例に出し、ラジオであれば解説の後に曲を流すことで「今までの聞こえ方と違って聞こえる。これが美しい流れで、しかもそれが本の宣伝にもなるし、ラジオ番組も成立する」と、ラジオならではの強みを説明。

しかし、ポッドキャストのこの「弱点」は、工夫次第で強みに変えられるという。現代では音楽サブスクリプションサービスが普及しているため、リスナーは紹介された曲をすぐに自分で聴きに行くことが可能だ。

ミラッキ氏は自身の番組で、トークで紹介した楽曲をまとめたプレイリストを公開していると明かす。「トークもプレイリストも楽しんでますっていう方がたくさんいて嬉しい」と語り、リスナーがトークを聴いてから曲を聴いたり、逆にプレイリストを聴いてから「ミラッキさんが何て言うかを聴く」といった新しい楽しみ方が生まれていることを紹介した。

ネタ切れの不安「枯渇してからが楽しい」

番組の終盤、話題は配信者が抱える「喋りの才能」や「ネタ切れ」の不安に及んだ。ミラッキ氏は、音声メディアは「ずっと面白い必要もない」と断言。むしろ、ふとした瞬間にこぼれる「あー疲れた」といった本音の方が、リスナーの心に響くことがあると指摘する。

特に、トークのネタが尽きることへの恐怖心を持つ配信者に対し、「そこは本当に尽きてしまってからの方が楽しいよって言いたい」と力強いメッセージを送った。ネタを出し切った状態を「焼け野原」と表現しつつも、それは決して終わりではないと語る。「焼け野原になんないと出てこないポケモンがいたりするわけですよ」「なくなれた時のことで絶望する必要がない」と独特の比喩で解説。

ネタが尽きたと正直に話せば、リスナーから「これ聞いてくださいよ」といった新たな情報が寄せられ、そこから新しいコミュニケーションが生まれるという。

ミラッキ氏は、「枯渇できるもんならまず。たどり着けるもんならたどり着いて、そこで絶対リスナーは、本当に喋ることなくなっちゃったって言った瞬間に返してくれるものはあるんですよ」と続け、ネタ切れは絶望ではなく、番組が次のステージへ進むための好機であるとの考えを示した。

※この記事はPodcast番組をもとにAIを用いて自動生成されたもので、誤った情報や不完全な記述を含む可能性があります。正確性や品質は保証されませんので、必要に応じて他の情報もあわせてご参照ください。