放生会の幕出しは実はお見合いの場だった

105|博多に秋の訪れを告げる筥崎宮の「放生夜」(12~18日)。ごりょんさん(おかみさん)と、放生会の伝統行事を守る博多町人文化連盟のメンバーが魅力を語ります
西日本新聞me Podcast
13分29秒2026年9月9日

ポッドキャスト番組「西日本新聞me Podcast」の「ごりょんさん 博多のおと」が配信された。今回は筥崎宮で毎年9月に開催される秋祭り「放生会」を取り上げ、博多町人文化連盟理事長の西島氏と会員の下澤氏が伝統行事の裏話を語った。

幕出しは男女の出会いを繋ぐお見合いの場

西島氏の父である絵図師の故・西島伊三雄氏らが復活させた「幕出し」は、松林に幕を張り芸を披露する伝統文化だ。西島氏は、三味線を弾く女性の前で芸をした際、父親から出会いを演出された思い出を明かした。

また下澤氏は、幕の小窓から外を覗き見て意中の相手を探すなど、かつての祭りが出会いの社交場として機能していた実態を語った。

山笠を支えた妻に着物を贈る風習

さらに話題は博多ならではの「放生会ぎもん」へ。夏の博多祇園山笠を支えてくれた妻に対し、夫が着物を新調して贈る習慣について、下澤氏は「山笠で男たちが遊び呆けて、ごりょんさんに着物を作ってやる」と説明。祭りを支えてくれた女性への感謝の証であり、博多男性の粋な気質が表れた計らいだ。

当時の幕出しでは男性陣が片肌脱ぎにステテコ姿という粋な装いで練り歩いたといい、古き良き博多の風情と人情を伝える内容となった。

105|博多に秋の訪れを告げる筥崎宮の「放生夜」(12~18日)。ごりょんさん(おかみさん)と、放生会の伝統行事を守る博多町人文化連盟のメンバーが魅力を語ります
西日本新聞me Podcast
13分29秒2026年9月9日

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