『異世界放浪メシ』を海外ファンが熱弁!日米の文化差を深掘り

2025年12月17日

海外在住の日本人オタクが独自の視点でアニメや漫画を語るポッドキャスト番組「3M Otaku Podcaster」。パーソナリティのマユ氏とシスコ氏が、人気アニメ『とんでもスキルで異世界放浪飯』シーズン2をテーマに、海外ファンの視点からその魅力を熱く語り合った。普段は異世界ものにハマらないというシスコ氏も「なぜか見るたびに『これはいいよね』って思ってしまう」と、本作の持つ不思議な引力について言及した。

モンスター解体は先住民族の文化?

シーズン2で特に印象的だったのは、新キャラクターのエルランドがモンスターを解体する際、部位を残すことなく使い切る場面であったという。これに対し、マユ氏が「日本人の『もったいない』という感覚なのかな」と思ったのに対し、シスコ氏は「アメリカの先住民族っぽいねって思った」と意外な視点を提示。

かつてアメリカの先住民族が狩ったバイソンなどを、肉だけでなく皮や筋に至るまで生活の道具として余すことなく利用していた文化との共通点を指摘する。「食べるところを食べて、皮を服とかにして、で、筋肉と筋肉を繋がる部分をロープとか結ぶやつにして。だから本当に全部使い切ったわけ」と解説し、エルランドの姿勢にその精神性を見出したと語った。

さらに、このモンスターを素材として活用する点は、人気ゲーム『モンスターハンター』にも通じるものがあると分析している。

私たちも異世界に住んでいる?

本作をきっかけに「異世界」という概念そのものにも話が及んだ。日本出身で現在アメリカに住むマユ氏は、「自分も実は異世界にいるんじゃないか」とユニークな考察を展開した。

「アメリカにいることが、ある種の異世界に思える」と語り、言語や文化、考え方が異なる環境は、ファンタジーでなくとも「異世界」体験になり得ると主張。

さらに、友人の結婚相手がマタギだったというエピソードを挙げ、「お家に行くと、その熊の皮を剥がした、平べったい熊のやつが、畳に敷いてあったりとか」という話に、シスコ氏も「それは文化も違うんだよな」と納得の様子。ごく身近な場所にもカルチャーショック=異世界体験は存在するという考えを示した。

七面鳥の詰め物はパンか米か?

作中に登場する「ローストコカトリスのピラフ詰め」の話題では、日米の食文化の違いが浮き彫りとなった。七面鳥の丸焼きに似たこの料理だが、アメリカの感謝祭で七面鳥に詰める「スタッフィング」は、ちぎったパンやベーコンが主流。一方、作中では冷凍ピラフが使われており、マユ氏は「私的にはお米の方が美味しそうだなって思う」とコメントした。

対するシスコ氏は、パンを使った伝統的なスタッフィングを「めっちゃ美味しくなるんだよ」と絶賛。アメリカのスタッフィング文化に馴染みの薄いマユ氏は「なんでスタッフィングあるんだろうっていつも」と素朴な疑問を口にし、食文化を巡る軽快なトークが繰り広げられた。

ハイボール作りから見える日本のこだわり

主人公がウイスキーでハイボールを作るシーンでの細やかな描写も、文化比較の対象となった。一度グラスを氷で冷やし、その氷を捨ててから新しい氷でハイボールを作る手順に、シスコ氏は「すごい日本人っぽいところだと思った」と指摘。

その背景には、温度によって味が繊細に変化する日本酒の文化があり、飲み物の温度に対する強いこだわりが反映されているのではないかと推察する。これに対し、自身は室温のビールや冷めたピザも平気だと明かし、「残ったピザを冷蔵庫に入れて、次の朝は朝ご飯として冷たいピザを平気に食べてる」と告白。

マユ氏が「やめて。美味しくない」と絶叫するなど、食への価値観の違いでスタジオを沸かせた。料理への感想を言葉にすることの重要性にも触れ、作品の奥深い魅力を再確認する放送となった。

※この記事はPodcast番組をもとにAIを用いて自動生成されたもので、誤った情報や不完全な記述を含む可能性があります。正確性や品質は保証されませんので、必要に応じて他の情報もあわせてご参照ください。