関税15%でも過去最高 九州産ブリの強さ

昨年1年間の貿易統計
鳥丸聡の九州経済Zoom Up
13分7秒2026年2月18日

エコノミストの鳥丸聡氏が、RKBラジオ『田畑竜介 Grooooow Up』内のコーナー「鳥丸聡の九州経済Zoom Up」に出演し、最新の九州経済を分析した。

昨年(2025年)の九州の輸出総額は、前年比0.7%増の12兆5000億円に到達。これで4年連続の過去最高更新だ。一見すると堅調な伸びだが、鳥丸氏は為替の影響による「数字の膨張」を指摘している。2021年と昨年をドル換算で比較すると、実質的な増加率はわずか3%に留まるという。

「2021年の平均レートは109円。昨年の年平均は149円。40円も円安に振れている」と数字の裏側を解説した。1ドル150円台という歴史的な水準に対しても「ちょっと円高になった」と感じてしまう現状に、鳥丸氏は「感覚が麻痺していることの方がよっぽど恐ろしい」と警鐘を鳴らす。

ブリは関税を跳ね返し過去最高を記録

農産物の輸出動向についても興味深い実態が語られた。特に注目すべきは、米国による「トランプ関税」の影響だ。九州の主要輸出項目であるブリは、米国向けの関税が最大15%にまで引き上げられた。

しかし、蓋を開けてみれば門司税関からの輸出額は前年を37%も上回り、過去最高を記録。背景には現地の和食ブームがある。「和食レストランや寿司バーの人気が、関税の悪影響をカバーした」と分析を行う。

一方で、かつて圧倒的だった牛肉は苦戦を強いられている。鳥丸氏は「日本産牛肉というブランド力だけでは、輸出が増え続ける時代ではなくなりつつある」と、競争力の変化を危惧する見解を示した。

牛肉輸出は「多極分散化」が生き残りへの鍵

今後の生き残り戦略として挙げられたのが、輸出先の多角化である。かつての牛肉輸出は香港などが中心であった。だが政治情勢の変化により、現在の輸出先1位は台湾へと移り変わっている。さらにEU向けも、米国を追い越すほどの勢いを見せる。

鳥丸氏は、特定の国に依存しない「多極分散化」の重要性を強調した。国同士の政治的な思惑によって市場が激変するリスクを考慮し、「リスクヘッジを取っておくマーケティング戦略が大切」と締めくくる。生産者の生活が懸かっているだけに、柔軟な販路開拓こそが九州経済の未来を左右する鍵となりそうだ。

昨年1年間の貿易統計
鳥丸聡の九州経済Zoom Up
13分7秒2026年2月18日

※この記事はPodcast番組をもとにAIを用いて自動生成されたもので、誤った情報や不完全な記述を含む可能性があります。正確性や品質は保証されませんので、必要に応じて他の情報もあわせてご参照ください。