”選挙の神様”高市政権に警鐘「自転車操業で倒れる」
KBCラジオ『アサデス。ラジオ』が高市早苗首相率いる新政権について解説。番組には、「永田町の選挙の神様」の異名を持つ政治・選挙アドバイザーの久米晃氏(71)が登場し、発足から約2ヶ月が経過した高市政権の現状と未来について、鋭い分析を披露した。
久米晃氏が語る高支持率のからくり
番組では、高市政権が発足以来、7割を超える高い支持率を維持している現象について議論が展開された。この高支持率について、久米氏は歴代の政権との比較からその要因を分析する。
安倍政権以降の菅、岸田、石破政権を「物言いがね、すごくこう曖昧だった」と振り返り、リーダーシップが不明確であったと指摘。これに対し、高市首相の姿勢を評価した。
久米氏は、「高市さんになってね、やっぱり安倍さん的な物言い、はっきりとした意思表示、こういったものがね、特に若い人からの支持を得てるんだと思いますよ」と語り、明確なメッセージ性が若年層に響いているとの見方を示している。
さらに、この支持は「岩盤保守層が戻ってきたっていう話があるんだけど、そうじゃない」と断言。「物をはっきり言ってくれる、自分たちの方向性を示してくれる、そういったことに対する期待値だと思うんですよ」と述べ、支持の正体は固定層の回帰ではなく、将来への期待感であると解説した。
支持率と選挙結果の乖離を指摘
一方で久米氏は、その高い「期待値」が実際の投票行動には結びついていないという厳しい現実も突きつけた。高市政権発足後に行われた各地の地方議員選挙の結果に言及し、「この前の葛飾の区議選挙なんかね、自民党の候補者17人も出して、当選者10人しかいないんですよね」と具体例を提示。
この結果こそが「今の国民の高市政権、あるいは自民党のにに対する見方だと思いますよ」と語り、世論調査の数字と選挙結果の間に存在する乖離を浮き彫りにした。
そのため、支持率を背景にした早期の解散総選挙論については、「結果が出なければ、解散なんかできないし、結果が出て初めてね、『あ、高市さんは言ってることやったよな』って。だからじゃあこれから先も高市さんに託そうという、そういう気が起こるはずなんですよ」と一蹴。目に見える実績こそが国民の信頼を勝ち取る唯一の道であると強調した。
側近不在?「自転車操業」の危うさ
さらに久米氏は、高市政権が抱える構造的な弱点についても鋭く切り込んでいる。それは、政権の中枢を支える側近グループの不在だ。「自分のたらざるところを自覚してね、たらざるところを補ってくれる人を、どうやって周りに置くかってことが全てだと思うんですよ」とリーダー論を展開した。
かつての政権には「七奉行」や「四天王」といった参謀役がいたことを引き合いに出し、「高市さんにね、そういう本当に側近っていうかな、アドバイスする人、良い情報、悪い人をね、入れてくれる情報、入れてくれる人、そういった人がいないっていうのがね、(中略)弱点だと思いますね」と指摘する。
現在の高市首相の状況を「自転車操業」と表現し、その精力的な姿勢を認めつつも、その危うさを警告。「どっかでね、漕ぐ力がね、なくなってパタンと倒れる可能性ってあるかもしれませんよね。それはやっぱりその後ろからね、自転車をね、押してくれる人を作らないと、なかなか先に進めなくなってくるんじゃないですかね」と、孤軍奮闘を続けた場合の失速リスクに警鐘を鳴らした。
この厳しい分析に、スタジオの解説委員も「チームが構築できているのかが今後のポイント」と同調し、今後の政権運営の行方が注目される展開となった。
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