エコノミスト解説、九州新幹線計画の現在地と未来像
エコノミストの鳥丸聡氏がRKBラジオ『田畑竜介Grooooow Up』に出演し、2025年の九州経済について新幹線を軸に振り返った。山陽新幹線博多駅開業50周年という節目の年に、九州で進む新幹線計画の光と影、そして未来への課題を専門家の視点から鋭く解説している。
博多駅周辺の明暗くっきり
鳥丸氏はまず、博多駅周辺の話題からトークを展開した。明るい材料として挙げたのは、11月にオープンした任天堂の直営店「Nintendo FUKUOKA」の存在である。国内最大規模となるこの新名所について、「早朝から1000人を超える購入希望者が、インバウンド客も結構おられたようですが、殺到するなど話題沸騰中」と、その社会現象ともいえる盛況ぶりを伝えた。
その一方で、「光があれば影もある」と鳥丸氏が指摘したのは、博多駅の再開発計画「博多コネクティッド」の目玉プロジェクトの中止というニュースだ。
線路上空に複合ビルを建設する壮大な「空中都市プロジェクト」が頓挫したことについて、「コロナ前の計画時点で435億円と見積もっていた建設費が2倍近く膨らんだというのが、最大の要因だ」とJR九州の発表に言及。資材価格の高騰に加え、建設業界の残業規制といった「2024年問題」も計画に影を落としたのではないかと分析した。
膠着状態に光明?西九州新幹線
次に話題は、開業から3年が経過した西九州新幹線へと移っていく。武雄温泉・長崎間のみで運行されている現状に大きな進展はないものの、佐賀県の巨額な費用負担問題に「一縷の光が見えてきた1年となりました」と鳥丸氏は語る。
その根拠として、新幹線整備の財源となるJR各社が支払う線路使用料(貸付料)の見直しが国の財政制度審議会で検討され始めたことを挙げた。現行制度では30年とされる支払い期間の延長や、駅ビルなどの関連事業収入を算定に含める案が浮上しており、実現すればJRの負担分が増え、結果的に地元の負担額が軽減される可能性があると説明。
鳥丸氏は、「来年、西九州新幹線の延伸問題は大きな山場を迎えるかもしれません」と、今後の進展に期待を寄せた。
機運醸成が課題の東九州新幹線
さらに、福岡と大分、宮崎を結ぶ東九州新幹線計画についても言及した。今年は着工に向けたシンポジウムが開催されるなど一部で機運が高まったものの、実現への道のりは依然として険しいようだ。大分県内ではルートを巡って意見がまとまらず、宮崎県では国の基本計画にない独自ルート案が浮上するなど、「一枚岩ではないという様子が分かりました」と内情を明かしている。
何より大きな課題となっているのが、地元住民の関心の低さである。「首長さんや議員さんを除くと、県民の機運がほとんど盛り上がっていない」のが実情だと指摘。物価高が家計を直撃する中、「30年後のインフラ整備を考える余力がないというのも、道理といえば道理かなという感じです」と、県民感情に理解を示した。
40年前の鹿児島から見る未来
最後に鳥丸氏は、過去の事例を挙げて長期的な視点の重要性を訴えた。今から40年前、九州新幹線(鹿児島ルート)の計画が持ち上がった際、地元紙のアンケートでは「過半数の鹿児島県民が『贅沢だ』『無駄だ』『もっと他に金の使い道があるはずだ』と否定的だったんですよね」という衝撃の事実を披露。それが今や、博多と鹿児島中央を1時間あまりで結ぶ「あって当たり前」のインフラとなった現実を対比させる。
この歴史を踏まえ、鳥丸氏は「おこめ券とかプレミアム付き商品券といった今日明日の話だけじゃなくて、次世代に残すべき交通インフラのあるべき姿というのが、もっと話題になっても良かったんじゃないかなと残念に思う1年でもあった」と、短期的な視点に偏りがちな現状に苦言を呈し、未来への投資議論の必要性を強く訴えて締めくくっている。
※この記事はPodcast番組をもとにAIを用いて自動生成されたもので、誤った情報や不完全な記述を含む可能性があります。正確性や品質は保証されませんので、必要に応じて他の情報もあわせてご参照ください。