iPS研究で世界3位に後退した日本の危機感
- iPS細胞の国別論文数、日本は3位
- 毎日新聞客員編集委員・元村有希子のZoom Up
- 12分38秒2026年6月4日
RKBラジオ「田畑竜介 Groooooow Up」内のコーナー「毎日新聞客員編集委員・元村有希子のZoom Up」が配信された。
科学環境分野に精通する元村有希子が、日本のiPS細胞研究の現状を解説。日本のお家芸とされるiPS細胞だが、論文数で世界3位、さらに「トップ論文」のシェアでは5位に後退した。研究力の低下がいよいよ鮮明となっている。
1100億円投資もコスパに疑問
政府はこの10年間で約1100億円を投じてきたが、元村氏は論文の勢いの衰えを指摘。
「投資効果を疑問視する声が専門家からも出ている」と警鐘を鳴らす。実用化で成果を出す一方、土台となる基礎研究の深刻な揺らぎを浮き彫りにした。
深刻な博士離れと頭脳流出
背景には博士号取得後の不安定な雇用環境がある。この「博士離れ」に加え、中国などが研究室単位で人材を招くなど、優秀な頭脳の海外流出が加速。
元村氏は日本の現状を「地盤沈下」と表現し、過酷な研究環境の改善を求めた。
中長期的な視点での再興を
かつての半導体産業の失速を引き合いに出し「目先の対応ばかりでは後々大変なことになる」と危惧。
「人材育成に目を配り、中長期的な支援を始めないと日本の浮上は難しい」と語り、短期的な成果に偏らない抜本的な政策の必要性を訴えた。
- iPS細胞の国別論文数、日本は3位
- 毎日新聞客員編集委員・元村有希子のZoom Up
- 12分38秒2026年6月4日
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